クリエイトする喜び。

今晩は。所長です。ハンドメイドルアーを趣味にして、早くも9年目になりました。自身の体調と向き合いながらの為、中々作れない年もありましたが、物作りの喜びを教えてくれたのが、このハンドメイドルアーで…。最初はラパラを分解したり、見よう見まねでの製作でした。物作りの楽しさ、生みの苦しみ…、思った以上に深く充実した世界が広がっていました。小さくて3.5センチ、大きいもので10センチ以上、その小さな木片の中に、重りを入れ、針金を曲げて埋め込み、コーティング…。木で出来たそのルアーは、ほんの数ミリ、オモリの位置がずれただけで、泳ぎが大きく変わったりと、相当に繊細な道具で…。シンプルな構造からは想像できない、突き詰めても突き詰めきれない面白さや、楽しさがありました。

ハンドメイドを通じて感じたのは…頭の中のイメージを形にする本能的な喜びです。長く鱒釣りをしていると、どうしても市販品にはないスペックのルアーが欲しくなり…もう少し軽くて飛ぶもの…、深く潜るもの、泳ぎすぎないもの…なんて、釣り場で考える事が増え…。次第に魚を釣るのはオマケでルアーの泳ぎや構造を釣り場で繰り返し考える様になりました。持ち帰ったアイデアやポイントの形をイメージしながら、木片に向き合う…。ただの鱒釣りに、創造の場という新たな要素が加わり、より踏み込んだ理解を求められる様になりました。最初は思い通りの泳ぎが出ずに悪戦苦闘でしたが、続けていると、それなりの泳ぎをして、鱒さんが釣れる様になりました。イメージが形になり、魚が釣れる。考えて、道具を作り、便利になる。それは人間の狩猟本能に訴える喜びがあります。すぐには結果は出ないけど、コツコツ積み上げ、試行錯誤した先に、また知らない世界があります。やってもやっても終わりがない。答えがない。だからまた作る。それこそがクリエイトする喜びなんだと思いました。ポチポチしてすぐに道具が揃うのも楽しいけど、じっくり向き合い確実に自らの血となり肉となって、より深い理解を追求する物作りもまた楽しいです。まだまだ、プロのレベルには程遠いですが、これからも続けていきたいと思います⭐️