尺ヤマメ狙いの3種の神器 イトウクラフト 蝦夷50s1st 山夷50s BOWIE50s

 渓流域でのミノーイング、限られた狭い水域の中でミノーを泳がせる、、、となるとポイントに蓄積するストレスも考えて、なるべく信用のおける道具で狙いたいもの…岩魚なら多少の誤魔化しは効くものの、大きいヤマメとなると、その警戒心は凄まじく、最初からミノーを疑いながらチェイスしている印象も強いです笑 そんなやや神経質な釣りが展開されるヤマメ釣り。難易度が上がる分、キャッチした時の喜びもひとしおです。今日の記事は僕がヤマメを狙う時に絶対的な信用を置いているミノー、3つを紹介したいと思います!!

 一つ目は蝦夷50s 1st です。

スーパーフラットなボディっ!!


このミノー、なにがすごいかって、アップストリームで投げた時の帰って来なさです!ミノーにアクションをかけて、左右にパッタンパッタンとボディが倒れて、水中でキラキラする泳ぎの事を平打ちと言うのですが、極端に例えると、他社のミノーが10mで25回ヒラを打つとしたら、このミノーは50回はヒラを打っているんじゃないか??!!というくらい、手元に帰って来ないです。これが何を意味するかというと、ミノーを見つけて追いかけてくる鱒さんの鼻先で、それだけ長い間じっくりじっくり誘い続ける事が出来る!という事です。いくら警戒心が強いヤマメといえど、これだけ目の前でキラキラされると、流石に喰いつきたくなるのか、それとも怒るのか??定かではありませんが、口を使ってくれます🐟

蝦夷1stで過去に釣り上げた婚姻色がはっきり出た雄のヤマメさん。じっくりじっくりリズミカルにヒラを打たせて、足元でドスっ!とバイト。

 2つ目はイトウクラフト 山夷50sです!このミノーの強みはずばり、ダウンストリームでの安定性です。ボディの形状がやや丸型のロケットのような細長い形になっていて、水の抵抗を考えてある作りになっています。水量のある深瀬などに投げても飛び出し辛く、僕は梅雨時の増水した渓流でダウンストリームでよく投げます。安定した泳ぎが、不用意にヤマメの警戒心を煽る事を減らしてくれて、良いサイズを引っ張ってきてくれる、とってもデキルヤツです笑

梅雨時の渓流。山夷をダウンストリームで流してドスん!とヒット。増水も相まってとんでもなく強い引きだった❣️

 

 3つ目は


イトウクラフト ボウイ50sです!バルサ製のこのミノー、ワレットに一つ忍ばしておけばもう、間違いなし!!大岩魚だろうが、大ヤマメであろうが、大虹鱒であろうが、なんでも釣れる!と断言出来るくらい良く釣れます笑 トゥイッチングをかけた時の平打性能が相当に優れていて、水中をヌルヌルヌルヌル、キビキビキビキビ泳いで、鱒さんを誘惑し続けてくれます。またロッドの角度で泳ぐレンジを変える事ができて、水深の浅いチャラ瀬から、水深の深いトロ瀬まで、どんな場所でもどんとこい!キャスタビリティも考えてある様で、遠投も効くという、あんた何者!?的な超優等生なミノーです。個人的に毎年発表される新色が楽しみで、グリーンヤマメ アユ アマゴ ウグイ カラーが僕のお気に入りです。

 少年時代、ふと釣具屋さんで手に取ったものがこのイトウクラフトさんのルアー達。ホームページも良く拝見して、創業者である伊藤秀樹さんと、そのメンバーの皆様の釣り日誌やルアーの開発秘話、ヤマメの生態についての記事を読んで、なんて奥が深く楽しい世界たのだろう!?と一瞬にしてトラウトフィッシングの虜になった僕です。

 釣りは側から見れば、ただ投げているだけの様にも見えるけど、道具一つとっても、鱒さんの生態ひとつとっても、突き詰めても突き詰めきれない宇宙の様な世界が広がっています。現代は鈍っている事が多いかもしれない人間が本来持ち得た狩猟本能を刺激してくれ、それぞれの飽くなき探究心、釣り哲学を思考、想像し、道具作りの創造性まで耕してくれる、本当に楽しい魅力が沢山詰まっています。皆さんも是非、身近な川や海に足を運んでみてくださいね♪

鱒が僕を呼んでいるっ!!!!笑