夢をみる。少しのエッセンス。

こんなの馬鹿けている❗️何度そう思った事だろう。釣れるルアーを作る!絵を売る!!ギターで稼げる様になる!冗談混じりに人に言う。そうなりたい。と思いつつ、いつも不安でいっぱいだった。新しい事を始めるのは、少し勇気がいる。なんだかんだ、そうなりたいと思っても言い訳を並べて行動しない選択をするのが、僕ら人間の脳の性質。コンフォートゾーンといい、快適だと思う領域を抜ける事を人の脳は嫌う。これは縄文まで遡ると、よく分かる。まだ人間が狩猟民族だったころ。見た事ない、食べ物を食べる。山に入る。洞窟に入る。それは命の危険が伴う。毒が入っているかも知れないし、危険な動物がいるかも知れない。安定を選んだ方が、死んでしまうリスクを避けられるのだ。しかし時は現代、そして平和な国、日本。余程の事がない限り、死んでしまう心配もないし、危険な動物と遭遇すること心配もない。でもみんな安定を崩すのが怖いのだ。それは僕らの本能がそう感じさせてしまっているのだ。だから、いきなり大きい事を成すのは、とても難しい。そこで僕は毎日、少しの変化をエッセンスとして、脳にプレゼントしている。本当に小さな事かも知れないが、例をあげてみたい。新しい料理の隠し味を入れる。新しいテイストの絵を考える。文章を考える。釣り方を考える。ルアーの設計をしてみる。筋トレをする。新曲を練習する。最初は行動が怖かったけど、慣らしていく内に、自信を持ってできる様になっている。まだ1合目か…と思っていたら、気がついたら3合目、4合目まで来ている自分が居る。ほんの些細な変化もたくさん重ねれば、大きな変化になっているのだ。毎日が同じでつまらない…と思っていたけど、イキイキとしている日が増えたのだ。そして、継続した者にしか見えてこない世界がある、という事実に気づく。下流域から上流域に、風景が変わっていく様に、コツコツ続ける事で、自己の内面が変化している事に気づく。カッコいい事を言っているけど、僕はまだまだだ。でも前に比べたら、自信がついている。山になったスケッチブックやルアー、ブログの記事、釣り上げてきた鱒さんの写真…、弾き語りできる様になった曲。ちょっと自惚れた様な記事になってしまったけど、いい意味で自惚れられる人間が幸せなのかも…と思う今日この頃。謙遜がいきすぎて、自虐的にすら見えていた自分。まだ見ぬ世界や風景が見られる様に、これからも新たなレシピを加えていきたいと思う。