傷と壁。世界と僕が違う場所にいる感覚。

さて、心に傷を負った時に僕に現れた症状をまとめてみたい。まずは、世の中と自分の間に、大きな壁が有る様に感じていた事。なんとも分かりづらい表現かもしれませんが、自分はどこかみんなと違い、劣っている…。という低い自己評価が当時ありました。視界がぼんやりとして、心ここにあらず、意味もなくボーッとする時間が増えました。喜怒哀楽が消え、喜びも悲しみも、怒りも、楽しいという気持ちも消え、穴の空いたバケツの様な、抜け殻の様な感覚でした。少し動くだけで疲れてしまい、集中する事がとても困難になりました。読者や乗り物の運転、軽作業などが、上手く出来なくなりました。精神活動が落ちる事による、動きのゆっくりさ、鈍臭さが目立ち、自分では頑張っているのに、遅い!早くしろ!と怒られる事が増えました。なんでみんなの様に出来ないのか…。それは苦しく耐え難い経験でした。外の世界が怖い、人が怖いという気持ちも強かったと思います。心の傷というのはとても厄介で、気分の落ち込み以外にも、色々な事が上手に出来なくなる、という症状ももたらします。それが就労や学業においての困難さとなり、社会適応が上手く出来なくなります。また、人の言葉に過敏に反応してしまい、少し注意されただけで、拒絶されたと感じてしまい、その場に居られなくなってしまいます。今は、かなり抜けてきましたが、危険な環境に適応しようとする脳の動きが、後の生きづらさにつながるらしく、当時は世界がどこに行っても危険な場所に見えていました。苦しいでは片付けきれないこの感覚、自分ではどうする事もできない経験が、僕から元気と自信、そして青春を奪っていきました。先日、加害者がスーパーで僕の事を見つけて、近づいてきて、思いっきり睨まれましたが…。加害しておいて、まだ反省してないのでしょうか。恐怖以外の言葉が見当たりませんでした。人を自殺未遂にまで追い込んでおいて、まだ自分は被害者だとでも言いたいのか…。理解ができなかったです。さて、集中が困難だった僕ですが、気がついたら、長い時間集中して絵が描けたり、文章を書けたり、釣りが楽しかったりと、何をする気力も湧かない…と苦しんでいた当時を思うと、相当な回復をしているのだと思います。また回復を早める要素として、自分に何があったか、何が起きたかをこうしてまとめて、発信する事が大きかったと思います。傷を負い、孤立させられ、適応が出来なくなり…生き地獄という表現が一番しっくりくる様な時期が長く続きましたが、幸いにも沢山の人が支えてくれ、回復の道を辿っている今、人は宝だと思うと同時に、人を傷つけるのも人であり、それを癒すのもまた人であると、強く思っています。24歳、鱒研所長、2023シーズンを楽しむと共に、傷を負い苦しんでいる人達に向けて、大丈夫を沢山発信していきたい!と思っています。出版したらみんな読んでね⭐️