鱒さん考察。大物ほど意識している自らのテリトリーとは…🐟

 2023年になり早くも9日経ちました!歳を重ねるにつれて、日々の色づきがなくなっていく…と思いきや、辛い経験から立ち直り、筆者の心は子供の頃よりも元気かもしれない…。どうも皆さんこんにちは😃 鱒研所長、kevin.sで御座います。本日の記事は大物ほど意識している自らのテリトリーについてです。トラウトルアーを初めて、8シーズンが経過しました。まだまだひよっこの、僕ですが3シーズン前あたりから、ドリフトの釣りで狙う事が増えまして…。そこでわかってきた、大物ほど自らのテリトリーを出て動く事は少なく、捕食に対して慎重である…という事実。当たり前っちゃ当たり前かもしれないですが、まとめてみます。

 さてなんで鱒さんが大きくなるか、ヌシになるほど成長するのか。を考えた時、そこまで釣り人に釣られず、外敵の鳥などにも捕まらず、捕食し易いテリトリーをキープし大きくなってきた事から。警戒心が強い渓流魚の世界でもさらに、鱒一倍警戒心が強く、慎重に餌を選び生き続けてきたからにあります。時に大胆、かつ狡猾に、大きくなってきたヌシさん達は、ルアーを知っているかの様な泳ぎで、疑いながらチェイスしてきます。そんな彼らを見ていて、分かった一定の法則。前述した通り、自分の限界のラインを定めて、そこより外の餌は一切捕食しないと決め込んだ様な動きで生活しているという事です。

 筆者の体験談、大ヤマメを狙うべく、シーズンも終盤、8月の本流中流部にエントリー。余り知られて居ないけど、ヤマメの成魚放流が3月にあり、その場所より少し上流に存在する堰堤のプールに大きな大きな、岩魚やヤマメが溜まります。よし、婚姻色に染まる大ヤマメを釣るぞ!意気揚々と入川し、お目当ての場所へまっしぐら。チョイスしたルアーは4センチほどのアカキンスプーン。堰堤の際、コンクリートでできた壁と、水中に沈んだ十時型のブロックが、いい感じのポケットを形成し、影になっている様なポイント。障害物あり、滝あり、溶存酸素量が豊富で居るならここしか無い! サッッッッッ!洗練されたキャストから放たれたスプーンは堰堤の壁ギリギリに静かに着水した。鼓動が早くなるのを感じつつ、ここは冷静に。ユラユラとスプーンが、ブロックの影の部分に差し掛かったその時だった。深紅に染まるまさにお目当ての40センチ越えの大ヤマメが流れの中から、ぬぅぅぅぅぅぅっと現れたのだった。居たっ!小さな声で呟き、鱒さんの動向を伺います。思った通り、十時型ブロックのポケットからルアーが出ると、サッと流れの中に消えてしまいます。あの狭い部分で口を使わせるのは至難の技だな…ならすぐ通過するただ巻きじゃなくて、一箇所にとどまるテンションフォールだな。そう思いもう一投。キラキラキラキラ、ポケットの中にスプーンが沈んでいきます。するとまたぬぅぅっと出てきてスプーンの針先をカッ!とこする様な、キスバイト。わぁっ!とっさにアワセを入れるも、間に合いませんでした。気づけば鱒さんは流れの中に消えて、普段の流れがそこにあるだけだったのだ。

 てな感じ。この経験からヌシさんが如何にしてそこまで大きくなれるのか。どの様な動きで捕食しているか。がなんとなく分かったのでした。慎重さと大胆さを兼ね備える彼らの性質がそこまでの大きさに成長させ、釣り人も翻弄させる。今年こそ仕留めてやるっ!

ざーーーっくりと笑