さて、前回の記事ではバルサミノーについて触れたが、今回は、インジェクションミノーについて書いて行こうと思う。
僕が好きなインジェクションミノーはずばり、イトウクラフト蝦夷50s 1stだ。このルアーが他社のルアーに比べて、圧倒的に優れていると感じる点は、やはりアップストリームの釣りにおける、ヒラ打ち性能の高さだと思う。仮に他社のミノーが同じ流れで10回ヒラを打つとしたら、このミノーは20回ヒラを打っているような感覚だ。驚くほど、手元に帰ってこない。より短い間隔で、より多くのヒラを打つとなると、こんなに心強い事はない。それだけ、鱒の鼻先でじっくりと、誘いを入れる事が出来るからだ。事実、真っ赤な婚姻色に染まったヤマメをキャッチしたのも、このルアーだ。
ルアーのヒラ打ち一つとっても、中々奥が深いトラウトフィッシング。皆さんも、この迷宮の様な釣りに、一歩足を踏み入れては如何だろうか。自分だけの哲学、謎解きがそこには待っているだろう。
