皆さんは、こんな経験ないだろうか。同じポイントでミノーを引き倒した後に、スプーンに変えたらチェイスがあった。もしくはキャッチした。ここ何年間か、僕がひしひしと感じとっている傾向、それは鱒達が明らかに、ミノーにスレているという事。近年のミノーイングブームを受け、沢山のアングラー達がミノーを使用、ルアーメーカーからも、年々、高性能なミノーが発売されている。僕自身も圧倒的にミノーの使用率が高い訳だが、最近の釣行ではミノーに反応がないと、意識してスプーンを使うようにしている。スプーンのメリットとして僕が感じる事は、スモールシルエットならではの、遠投性能の高さ、沈下速度の速さ、そして、それに伴うレンジコントロールのし易さである。どうしてもミノーだと空気、水、共に抵抗を受けやすい分、遠投が効かなかったり、水中での操作が忙しくなりやすい。その点、スプーンは、軽くても遠投が効くし、作りがシンプルな分、水中での操作もさほど気を使わなくて良い。またタダ巻きでもアピール力が高い為、流れを手早くかつ、広く探られる点でも、ミノーより有利だと感じている。金属特有の光沢が生み出すフラッシングも、鱒達の好奇心を刺激するのではないかと思っている。ミノーにはミノーの。スプーンにはスプーンの良さがあり、どちらも甲乙つけがたいが、今シーズンはスプーンで、キラリと光る一尾をゲットしてみては如何だろうか。
