トラウトフィッシングにおけるカバーゲームについて僕なりに、まとめてみようと思う。カバーとは、川に覆いかぶさった草木や葦などの事を言い、大敵となる鳥類や釣り人から身を隠せる為、鱒たちの格好の隠れ家になっている。思わぬ大物が潜むカバー下。しかしその一方で、複雑に枝や草が絡んでいる所も多いため、ルアーを失くしやすいポイントでもある。今回はそんなカバー下をルアーで狙うテクニカルなカバーゲームの魅力に迫って行こうと思う。
カバーゲームの大きな魅力の一つとして、僕が感じる事は、やはり狭い空間にルアーを投げ込むスリルと、そこにルアーが入った時のしてやったり感だと思う。カバーの奥の奥にルアーが入った時は、なんとも言えない達成感がある。また、狙いづらいがゆえに、思わぬ竿抜けポイント(他の釣り人が余り狙っていない場所)になっている事も多い。そして、僕個人の考えではあるが、木や草から落ちてくる虫を食べる為に、鱒たちが捕食体制に入っているのでは?とも思う。事実、ルアーが着水したと同時に、ヒットする場面に多々遭遇した。真夏の渓などでは水温上昇から逃れる為に入っている場合も多い。
今シーズンはキャスティング練習も兼ねて、カバーゲームに挑戦してみては如何だろうか。思わぬ大物が、あなたのルアーにガバッと!喰らい付いてくるに違いない。